アイドルマスターsideM 柏木翼くんとの出会いについて

 

 

アイドルものには必ずしもメインユニットが存在する。

 

アイカツならソレイユだし、プリパラならSoLaMi♡SMILEだ。(女児アニメしか思いつかなかった)

  つまり、主人公が存在するユニットである。

 

アイドルマスターsideMにはメインストーリーが基本的に存在しない。ユニット間で時間軸は共有していても、雑誌を元にしても正確なカレンダーは作れないだろう。

故に、主人公もまた存在しない。

 

全員が主人公だし、むしろプロデューサー目線なので我々が主人公なのでは?とも考えることは出来るが、誰もがその時間を共有できても主人公を1人に定めるのはとても難しい。

 

きっとアイドルマスターというコンテンツをずっと見てきた人からすれば、jupiterがメインユニットだと思う。わたしも、jupiterの格の違いの根源を知りたくて色々調べた。前の事務所と色々あったこと、長い時間をかけて315プロでまた再スタートを切ったこと。

 

彼らはきっとメインユニットにふさわしい。

 

ただ、sideMとしてのスタートを見るならば、jupiterは大先輩でもうすでに後輩の背中を押す役になっている。

後に続けとそれぞれ個性豊かなユニットが出てきてそれぞれが得意な場面でしっかり仕事をしている。前職についてもバラエティ豊かだが、中でも飛び抜けて「何故アイドルに?」と思わざるを得ないのが、ドラマチックスターズだ。

 

アプリを始めた1番最初に選べる3人のユニットがこのドラマチックスターズで、この時点では前情報も何も無かったので、メガネという理由で桜庭薫を選んだ。

 

桜庭薫は最初からだいぶこちらに対して当たりがキツく、それもまたキャラクターの魅力なのだが、自分としてはもう少しトゲのないキャラクターの方が好みだったので、その後すぐ手に入った柏木翼くんを桜庭薫と一緒に置いた。

 

マイデスクの仕組みも把握してなかったので、全てが分からないままゲームを続けていた。

 

本命がピエールくんだったので、とりあえず恒常を手に入れようとNでもいいからと貰えるプラチケや無料ガチャで毎日引いた。その時は声帯も4ユニットしかついてなかったし、今より恒常カードも少なかったように思う。すぐに出たピエールくんRはマイデスクに飾られた。

 

ある日ログインしてマイデスクに行くと今まで気に止めたことはなかったが、キャラクター同士が掛け合いをしていた。桜庭薫と柏木翼くんの掛け合いだった。確か荷物を持ちましょうか的なやつだった気がする。

 

あのツンツンしていた桜庭薫がとてもマイルドに見える。今までの高圧的な彼ではなく、年上として振る舞う彼に感動を覚えた。

わたしはこの時から柏木翼くんにぞっこんだ。

 

この流れなら桜庭薫に落ちるのが妥当だが、なぜか柏木翼くんから目が離せなくなってしまった。

それから間もなく315プロnightを聴くようになった。寸劇の柏木翼くんはいつもかわいくて頼もしかった。天道さんと桜庭薫の架け橋になってくれる柏木翼くん、いるだけで場が和み、そんな彼を2人は甘やかしてしまうのが見ていてとても微笑ましい。

 

ピエールくんもみのりさんと恭二くんにとても優しくされている。それは2人がピエールくんの持つ天性の温かさに惹かれているのだろうとわたしは思っている。Beitは3人とも家族や身内に難があるように見えるので、関わり方が時に家族のようで、ユニットとしてはもちろん、精神面でも離れ難い存在のような雰囲気すら感じる。対等だが、年齢の差があるのでそれもまた家族のようだと感じさせる一端だろう。

 

ドラマチックスターズはさほど年齢差がない。故に、家族というよりは兄弟のようだと思う時がある。天道さんは普通に友達が多かったに違いない。桜庭薫のようなタイプは周りにいなかっただろうし、桜庭薫の周りにも天道さんのような人はいなかっただろう。そもそも桜庭薫は友達がいなかったのではないだろうか。本人がまず群れることを嫌うし、彼の友達への距離感が想像できない。あくまで全て推論なので、事実は分からない。

 

とにかく柏木翼くんはそんな2人の唯一とも言える共通点なのだ。

 

昔から少女漫画の女の子に横柄な態度の男の子や、「お前オレのこと好きなんだろ?」という自意識過剰な男の子が苦手でそれらの行動はその男の子がもしその後、大雨の中で犬を拾おうが、横断歩道で困っているお年寄りを助けようがその加点に勝る減点だと考えている。

 

ずっと物腰が柔らかく、気持ちを伝えられる子が好きだった。それを難なくクリアした柏木翼くん。しかも大食いで、正月に餅の食いすぎで太る天真爛漫な様は二次元において大きな加点要素で、好きにならない理由はもはやなかった。

 

少しキャラクターとしての押しが弱いと言われがちで、キャラクターが王道過ぎて誰もが素通りしてしまうドラマチックスターズ。だが、3人揃ったこのユニットなら怖いものは無い。足りない所は支え合えばいいのだから。

天道さんが先頭切って走ってくれれば、それに桜庭薫が小言を言いながらついてきてくれる。それを柏木翼くんはいつも見守っているのだ。空のように広い心は二人を癒し続けるだろう。

 

 

 

sideMにおいて、メインユニットというのはそれぞれで、プロデューサーの元で育っていくものだと思う。プロデューサーがいる限り、アイドルたちは色んなことに挑戦し、色んな側面を見せてくれる。

 

みんなにはいつまでも自分の1番好きな感情を抱き続けてほしい。それが楽しさなら、楽しくありたいと思う。

 

 

ドラマチックスターズは私達のスタートラインにいるユニットだ。全てのキャラクターへの分岐点のスタートラインであり、ストーリーのスタートラインでもある。彼らから始まる何かが必ずそこにはあるはずだ。

 

 

今、私のマイデスクにはバーガーの恭二くんと3枚とチェスのピエールくん、恒常SRの天道さんがいる。翼くんはいないが、そこには別の輝きがある。

 

 

 

アイドルマスターSideMには主人公は存在しない。

 

 

だが、目の前に広がる世界は1つではない。選ぶ勇気が世界を広げることもある。彼ら一人一人の世界を知ることは、新たなスタートラインに立つということだ。

スタートラインは一つではない。

 

 新しい始まりを知り、初めての世界へ踏み出す時、また一人、主人公が生まれる。